How to be a Nurse.

臨床に疲弊した看護師のメモ帳

COVID-19から看護師を守ろう

 

英語の理解力が非常に乏しいのですが、飲みに出歩くこともできず暇なので、Pubmedサーフィンで読んだもののアウトプットでもしようかと思います。

 

せっかくなので第一回目は全世界を恐怖に陥れているCOVID-19(コロナウイルス)と看護師に関するものをとりあげます。

 

 

COVID-19患者の対応をした中国の広東省にある病院での取り組みを紹介するものです。

この病院は救急病院に指定されており、陽性確定者35名、疑い症例260例以上の治療をしています。看護師は患者と接する時間が最も多い職種であり、感染リスクが高いため、看護師を感染から守る必要があります。この病院では、病院独自のプロトコルで、SARSの時も、今回も「看護師の感染者ゼロ」だそうで。

 

  • 取り組みの内容は?

看護師への教育

看護師に対して、PPEの着脱、手指衛生、病棟の消毒、医療廃棄物の管理、患者に使用する器械の滅菌、職業的暴露に関する訓練をしたとのこと。

特にPPEに関しては着脱方法をビデオに録画し、いつでも見れるようにSNSで共有した。

 

看護師のシフト管理

1. 午前中4時間、午後4時間の勤務を8時間間隔でする

2.6時間ぶっ通し勤務

3.6時間ぶっ通しで、交代時に1時間次の勤務者と時間が重なる

3番目の選択肢が一番人気(74%)だったとのこと。

1だと1日に2回PPEを消費しないといけないし、PPEの着脱も面倒、時間がかかる。ご飯を食べに行くのに汚れているかもしれない自分と、清潔な場所を行き来する。

3番目なら、1時間かぶっているから引継ぎもできるし、2人でしかできないケアが一緒にできるというのが理由。

 

観察者による感染監視

看護師もやっぱり人間なので、疲れている時は集中力も落ちるし、暴露に対する認識が薄くなることもあります。観察者による隔離部屋のモニタリングをしている。PPEの着脱監視も行い、手順を間違えそうな時は瞬時に指摘をする。

特に入退出時にPPEを脱ぐ際に暴露の危険が高いので、このシステムを導入する前にPPEの着脱手順を間違えて暴露してしまい、14日間隔離になった看護師がいたと…

 

不要な接触をしないための情報システム

全病棟のカメラ監視、医師からの指示、記録などは全てペーパーレス(電子カルテってことかな)なので、各病室の状況が足を運ばなくてもわかる

 

  • ここからは一般化可能性と臨床への応用について 

あーそうですか。はい、参考になりましたか?

「いや、当然のこと言っているまでだろ?」

と思うよ。思う。でも発信してくれる(する)ことって大事だよね。

 

中国なので、IT化がすごく進んでいそうな印象があるのですが、例えば病室のカメラ。これは日本にあったらとてもプライベートな情報だよね。

そのレベルで録画されているのかは不明ですが…倫理的にどうなんでしょう。

映像の鮮明さも然り、自身が見たい情報がカメラから得られるとは限らない。遠隔医療の話も進んできてはいますが、看護師としては、実際に患者に触れることで得られる情報があると思うので、どうなのかな…?と疑問に思います。

 

ただ、観察者によるPPEの着脱監視は明日から臨床に取り入れられると思うし、効果的だなと。PPEの着脱訓練をしていても、部屋から出るときには気持ちも緩むし、頭の中で次のことを考えている。

シフトに関しても、私が働いている病院のように2交代で16時間勤務なんて…COVID-19の患者を受け入れる際にはもしかしたら3交代にシフトしたりする必要も出てくるかもしれませんし、そのためには人員配置を見直す必要もあるでしょう。

 

 

当然のことを報告しているかのようですが、

文章にして整理すると見えてくるものもあるので、何かヒントになれば幸いです。