How to be a Nurse.

臨床に疲弊した看護師のメモ帳

青年期CHDの親の養育行動、レジリエンス、抑うつ症状の関係

パス解析わかりませんのでいつかどうにかします【課題】

 

www.frontiersin.org


対象:韓国サムスン医療センターを受診する13歳〜18歳で、CHDと診断されて手術歴がある患者とその親


使用ツール
親の養育行動を測定するFEE-US
レジリエンススケールRS-11
小児うつ病イベントリCDI


重症度分類
Disease Severity Index
介入(カテ・手術)が1回の患者は重症度低、複数回介入を受けている患者は中、チアノーゼ性心疾患(SPO2≤92%)は高

分析
仮説検証の前に変数を確証型因子分析を実施し、各変数(養育行動、レジリエンスうつ病)が因子負荷量≥2.0であることを確認した。SEMを用いて適合度を評価し、最尤法を用いてモデルを推定した。

 


…読み解けませんので以下私見


親の養育態度は大切だと再確認させられる論文。

親の感情的暖かさのある養育態度は高いレジリエスを生み、うつ症状のスコアが低い。でも親の養育態度って、その親がどういう生育環境で育ってきたかも関係するので、単に養育態度を改めてレジリエンスを高めよう→精神的不安定さの軽減に繋がる!とは一概に語れないなと思ってしまう。

年齢が高くなるとレジリエンスのスコアが下がり、うつ症状が増えることに関しては、発達課題も関係していると思うのですが、看護師が1stの割にそういった考察はしないんだなと。

また、なぜ2群を15歳で切ったのかの理由も欲しいなと思いました。

あとこの重症度分けってなぞだよな〜なんでガイドラインにもあるようなものを使わなかったんだろう

看護におけるデルファイ法 Chap1

自粛が続きすぎて自分の研究がすすまず暇すぎて
これを読むことにしました(中途挫折あり

 

デルファイ法とはconsensus methodの1つです。
RCTなどが十分に行われていればメタ論文を読んで判断すればよいのですが
エビデンス自体がない、これから何かをしてみようと思った時には専門家の意見を聞いて行うことがあります。

看護の世界では

  1. デルファイ法
  2. Nominal group technique
  3. Consensus conference

がありますが、上記の書はデルファイ法について書かれたものです。

まずはChap1を読んだのでざっくり概要を示します。

 

  • デルファイ法看護学界隈で人気が高まっている。特に看護における優先順位を決めるための方法として使われてきた。
  • デルファイという言葉はある問題について良い判断を受けることと同義(ギリシャ神話の話から?)
  • デルファイ法はグループの意見が個々の意見よる有効だという大前提がある
    (クイズミリオネアでオーディエンスを使うか、テレフォン使うかみたいな。
  • デルファイ法は優先順位をつけることと、合意を得ることが主要な目的
  • デルファイ法はmodifyされた手法がいろいろある。でもこれはデルファイ法に柔軟性があるということ(合意に基づいたガイドラインはない)
  • 古典的デルファイは第一ラウンドはオープンエンドクエスチョン、第二ラウンド以降は前のラウンドのフィードバックを返しながら進んでいく。
  • ラウンド数は研究目的によって考えればよい。ただ、その専門家たちがそのトピックに興味をもって継続参加してくれることが大事なので、あまりだらだら長いのはよくない。
  • ラウンドが進むにつれて応答率が下がる可能性があるので、参加者をどうやる気にさせるかも課題。フィードバックが忘れた頃にきても関心が薄れてしまう。
  • デルファイに参加する専門家は情報を持っている個人、その道の専門家、有識者と定義されている。
  • デルファイ法ではフィードバックを返しながら各々が自分の意見を変えていくことができる
  • 完全匿名は保証できないが、準匿名性があることでそれぞれが忌憚ない意見を述べることができる
というところでした。
感想としては、デルファイ法って意外と日本人には良い手法なのではと思ったのです。
大学院ゼミでもそうなんですが、とにかく自分の意見を言わない日本人多い!周囲を気にしているのか、本当に意見がないのか、え?あ?なに?考えてる?みたいな。授業でもそう。講師が何か意見を求めても頷きもしなきゃ反応もしない参加者!
…というわけで周囲の目、力関係を心配しすぎちゃう日本人にはある程度の匿名性が担保されるのは良い方法かなと。
あとは最近は患者参画のガイドライン作成も行われていたりするので、コンセンサスを得る時に専門家として患者さんが入るのもありだな〜と思いました。
 
看護は治療ではないので、より良い方法をみんなと考えてbest practiceをしていけるといいなと思いました。いつかやってみたい!
 
この先は詳細な手法について読み進めていく…予定…たぶんネ。

ふりがなをふる

小学生、中学生向けの文章を書くときに必要なふりがな。
大体このくらいなら読めるだろう。と思っていると痛い目を見るので、

こちらがおすすめ→ https://webtools-plus.jp/rubi-furigana-service-online

 

文章を打ち込んで、どのくらいのレベルのふりがなをふるか選択。

f:id:rn830:20200610212232p:plain

 

便利なものがありますね〜
Wordに標準装備されればいいのになとも思いますが。

そして今回はEXCELで表にふりがなを入れたので、
チェックボックスはずれるわ、上揃え下揃えがずれるわで大変でした。

 

 

日本語でカバーレターを書く

やっとの思いで書いた一応論文の体はなしているけど超短くて申し訳ない論文。
投稿するか…(在学中にアクセプトされたい)

 

投稿規定…こまかいわ!
オンラインで投稿しろ…?ふむふむ。

 

・カバーレターをつけてください

・著者役割を明確にしてください

 

『🔎カバーレター 書き方』…英語しか出てこないじゃないの。
しかも自信満々で自分推ししないといけないんですか…

 

『🔎カバーレター 日本語 書き方』情報なし。
教授も忙しそうだしアホみたいな質問したら申し訳ねえ…

 

ということで。備忘録的に…

・何年何月何日

・ジャーナル名 編集委員長名前

・○×誌への投稿のお願い

・拝啓 季節のご挨拶→投稿したい旨を。

・どんなことを書いていて、何が明らかになり、何が結果として推しなのか

・どうして○×誌に投稿したいのか

・どこにも出してないよ、倫理通したよ、著者役割を簡潔に、COIないよ

・よろしくお願いします

・こちらの情報

 

という感じで書きました。

著者役割については英語論文だと本文中に書いてあることがありますが、
特に指定が無かったことと、本文中に入れると査読の時に…と思って
カバーレターの中に入れました。

 

英語のカバーレターだと、下線部分がとても大事で、
ここを読んで振り分けるので、この部分で読む気にさせることができなければ
査読にすら回してもらえないとか…gkbr

学会発表用にまとめなおさないといけないけど、
とりあえずは学位論文書けるように頑張ります。

 

Cardiovascular Disease, Drug Therapy, and Mortality in Covid-19

気分が乗ったので、こちらの論文を読みますね。

Cardiovascular Disease, Drug Therapy, and Mortality in Covid-19

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2007621

撤回されてたー!(2020,06,06更新)

 Surgical Outcomes Collaborative (Surgisphere)という会社がデータを出したようで。5月に読んだときは「ほーそんなところがデータ集めてるのか。やっぱデータベース最強やな。日本の1施設どこかな〜」って感じだったんですよ。
でもどうやらデータ開示を拒否ったらしい。んで撤回。
んーやましい事ないならなぜデータ開示できないかな。。何が面白いんだろう。
改竄したところで科学の発展には貢献しないのに。。

 

COVID-19はARBやACE阻害薬を使う人にとって有害ではないかと言われているわけなんだけど、どうなんでしょうね。

→結果的にACE阻害薬やARBは重症化のリスクにならない、という結論でした。

 

自分的メモ

5つ目の論文使えそう(季節性のインフルエンザは心疾患でのイベントが多い)
陽性1回でも出れば分析対象(PCRの精度)
変数にCHD入れて欲しかった
t-testしかしない?
ティッピングポイント分析?(§7)
交絡ちゃんと理解せねば
他論文の死亡率ってどのくらい(外的妥当性)
ICUに入ると死亡率高いよね
二群の分析ででる95%CI理解してない
ロジスティックでフォレストプロット(NEJMのお知らせメールできたサムネがこれだったから読んだ)
RF present とAbsentで比較のとこちゃんと理解したい
ACE inhibitorとARBの作用機序から復習(p2左側で死亡)
ティッピングポイント分析?

ティッピングポイント分析?

Supplementary §7 Tipping Point Analysis for Unmeasured Confounders

はい?(思考停止)

 

ほんまこういうの出てくるとアレルギーでるねん。。

おわり(まじか) 

COVID-19から看護師を守ろう

 

英語の理解力が非常に乏しいのですが、飲みに出歩くこともできず暇なので、Pubmedサーフィンで読んだもののアウトプットでもしようかと思います。

 

せっかくなので第一回目は全世界を恐怖に陥れているCOVID-19(コロナウイルス)と看護師に関するものをとりあげます。

 

 

COVID-19患者の対応をした中国の広東省にある病院での取り組みを紹介するものです。

この病院は救急病院に指定されており、陽性確定者35名、疑い症例260例以上の治療をしています。看護師は患者と接する時間が最も多い職種であり、感染リスクが高いため、看護師を感染から守る必要があります。この病院では、病院独自のプロトコルで、SARSの時も、今回も「看護師の感染者ゼロ」だそうで。

 

  • 取り組みの内容は?

看護師への教育

看護師に対して、PPEの着脱、手指衛生、病棟の消毒、医療廃棄物の管理、患者に使用する器械の滅菌、職業的暴露に関する訓練をしたとのこと。

特にPPEに関しては着脱方法をビデオに録画し、いつでも見れるようにSNSで共有した。

 

看護師のシフト管理

1. 午前中4時間、午後4時間の勤務を8時間間隔でする

2.6時間ぶっ通し勤務

3.6時間ぶっ通しで、交代時に1時間次の勤務者と時間が重なる

3番目の選択肢が一番人気(74%)だったとのこと。

1だと1日に2回PPEを消費しないといけないし、PPEの着脱も面倒、時間がかかる。ご飯を食べに行くのに汚れているかもしれない自分と、清潔な場所を行き来する。

3番目なら、1時間かぶっているから引継ぎもできるし、2人でしかできないケアが一緒にできるというのが理由。

 

観察者による感染監視

看護師もやっぱり人間なので、疲れている時は集中力も落ちるし、暴露に対する認識が薄くなることもあります。観察者による隔離部屋のモニタリングをしている。PPEの着脱監視も行い、手順を間違えそうな時は瞬時に指摘をする。

特に入退出時にPPEを脱ぐ際に暴露の危険が高いので、このシステムを導入する前にPPEの着脱手順を間違えて暴露してしまい、14日間隔離になった看護師がいたと…

 

不要な接触をしないための情報システム

全病棟のカメラ監視、医師からの指示、記録などは全てペーパーレス(電子カルテってことかな)なので、各病室の状況が足を運ばなくてもわかる

 

  • ここからは一般化可能性と臨床への応用について 

あーそうですか。はい、参考になりましたか?

「いや、当然のこと言っているまでだろ?」

と思うよ。思う。でも発信してくれる(する)ことって大事だよね。

 

中国なので、IT化がすごく進んでいそうな印象があるのですが、例えば病室のカメラ。これは日本にあったらとてもプライベートな情報だよね。

そのレベルで録画されているのかは不明ですが…倫理的にどうなんでしょう。

映像の鮮明さも然り、自身が見たい情報がカメラから得られるとは限らない。遠隔医療の話も進んできてはいますが、看護師としては、実際に患者に触れることで得られる情報があると思うので、どうなのかな…?と疑問に思います。

 

ただ、観察者によるPPEの着脱監視は明日から臨床に取り入れられると思うし、効果的だなと。PPEの着脱訓練をしていても、部屋から出るときには気持ちも緩むし、頭の中で次のことを考えている。

シフトに関しても、私が働いている病院のように2交代で16時間勤務なんて…COVID-19の患者を受け入れる際にはもしかしたら3交代にシフトしたりする必要も出てくるかもしれませんし、そのためには人員配置を見直す必要もあるでしょう。

 

 

当然のことを報告しているかのようですが、

文章にして整理すると見えてくるものもあるので、何かヒントになれば幸いです。